オーバーランド車両の選択

 

オーバーランドの為の車両選択についてのアドバイス

 

OVERLAND ESSNTIAL

 

テレビシリーズの為にクルーを伴って世界で最も暑い場所、寒い場所、最も高い場所など過酷な道を走破してきた英国人のマックマッケーニ氏によって解説されたオーバーランドの主要素の内、オーバーランドの為の車両の選択についての解説。

以下の文章は20134月のランドローバーマンスリー誌の別冊、The Great Outdoor に記された文章を参考にしてまとめたものである。

オーバーランドビークルに必要な3つの大切な要件とは何か:

1、CAPABILIITY(可能性)目的と計画、そしてその使用に十分耐える要素を備えている事。

2、RELIABILITY(信頼性)整備性が良く質の良い部品の互換性がある事。

3、SIMPLICITY(シンプル)電子制御に頼る車両は重量も重くなり、その為の補修品もかさむ、また修理に特別な知識を必要とする事は好ましくない。シンプル性を要求するのは車両の構造と共にこの整備性も含む。

 

 

* ランドローバーは丈夫で走破性の高い4x4である事は良く知られている。しかしオーバーランドに使える車両は最新のレンジローバーではない。

* 車両の持つ基本的な要素が一番大切である。それは足らない要素をアクセサリーや社外品で補えば良いという考え方ではない。車両選びで大切な思考は選択した車それ自身が既に多くの必要な要素を備えている事である。

* アクセサリーやアウトフィッターの装着も積み込みの要素である事を理解しよう。それを理解した上で重量を考える。積み過ぎはカーゴスペースの中の物だけではないという事だ。

* オーバーランドの車両の為に使う大切なお金はまず良質の車両選びの為に使うこと。アクセサリーやアウトフィッターの選択はその後からの考察である。順番を間違えないように。

* 車両のベーシックモデルを選ぶ事、ベーシックモデル(ノーマル車)を選んだ方が後ほど間違った車両を選んでしまったという後悔が少ない。

* 電子装置の故障は修理に限界がある。僻地においてはお手上げだ。

* 車両を購入する前に購入しようとする車両について十分なリサーチを行いその車両の持つ問題点を把握しておく必要がある。

* 車両においてはメーカーの指定するパーツや消耗品を使用する事が基本である。

* オーバーランドに使用する車両は行き先と期間によって必要な装備を選び装着する事。必要な装備は事前のリサーチで把握しておく。

* 出発前の整備はその後に起こる様々な事態を事前に想定する。

* 必要最低限なパーツと使い慣れた必要最低限のツールを持参する。

 

 多くのオーバーランダーの初心者の多くは車両の外見に囚われる。そして外的に多くのアウトフィッターを装備した車両こそがオーバーランドにふさわしい仕様だと理解してしまう。充実した装備を備えていてもその車としての走行性能は変わらず、逆に装備を増やして重量が増えた分だけ機敏性は失われる結果となる。

スノーケル、ブルバンパー、ウインチ、ルーフラックにルーフテント、スポットライトにステアリングガード、そしてハイリフトジャッキ、それらを備えている四駆を見ると何処でも走りそうな走破性の高いオフロード車に見える。しかし、キャメルトロフィーに参加する訳でもないのならそれらを全て備える必要はない。装備の増加は重量の増加となりそれでは本来持っている車の性能と可能性を引き出す事が出来ない。

具体的な例を挙げるとフロントのブルバーとウインチの装着で100kgの重さがある。これらを装着した車両を見ると四駆としてのパフォームが良く見える?しかしこれはDead Weightでもある事も知っておこう。モディフィケーションを施した車両は重量が増加した分だけブレーキやサスペンションの強化を必要とする。そしてそれらは更なる重量の増加となるのである。その結果、往来のエンジンパワーでは重量増加に対応出来ずにエンジンを更にパワフルな物にしようとする連鎖が起こるのである。

常に講演会や記述文章で機会のある毎にこの重さについて語ってきた。それはとても大切な要素であるからだ。実際にエクスペデッション(冒険的自動車旅行)ではこの重さが命取りとなる。そして重さによって起こる失敗の弁償は高く、また多くの不必要な時間を費やしてしまう。ですから、大切な事は  “Less is more”  軽量化に対する取り組みである。軽量化というのは良い事の方が多い、走破性の確保、燃費、乗り心地と安全性、そして無駄使いをしなくても済むのでその分旅の楽しみの為に予算を回す事が出来る。

 

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